第1983回
年500万台のポンコツが発生することは確実

中国の自動車業界は過当競争で
業績はいま一つ冴えませんが、
年に500万台の新車が誕生しています。
今後も年に20%か30%の成長が続くとすれば、
中国じゅうがポンコツで溢れ、
道という道が渋滞で身動きができなくなることは、
どこの自動車メーカーが
お金を儲けるかということより
ずっと確実なことです。

自動車ブームよりも、
自動車ブームによって派生する変化の方が
投資の対象としては有望です。
たとえば何年か前に高速道路の株に
注目するように促しましたが、
年々自動車がふえたおかげで、
1ドルか2ドルしかしていなかった高速道路株が
2倍にも3倍にも値上がりしました。
また自動車がふえれば、
石油の消費量がふえることは自明の理ですから、
石油産業に陽が当るようになります。
私にもそのことはよくわかっていましたが、
石油株は超大型株である上に、
いずれも国営事業なので、
あまり気がすすみませんでした。
でも、ウォーレン・バフェットも
注目したくらいですから、
私たちの力では到底、
動かせないような大資本の会社でも
資本の原理に従って動くことは
皆さん、ご覧になっている通りです。

そうした角度から見ると、
自動車を売り込む商売よりも、
ポンコツになった自動車の修理をやる仕事や
パーツの入れ替えをする仕事の方が
確実にふえます。
日本ではオートバックス・セブンとか、
オートセブンとか、
イエローハットがこの分野の専業ですが、
中国においても今後の成長産業です。
そう考えて私も
オートセブンの大陸進出に手を貸しましたが、
正直のところ
まだ時期尚早という見方をしています。
でもいまから手がけないと、
ブームになってからでは間にあいません。
大陸でこの業界で働きたい人は
いまからはじめてちょうどいいと思いますので、
将来、一国一城を目指す人は
アジア交流センターに申し込んで下さい
将来店長になる道も、
店長から更に独立する道もひらけています。


←前回記事へ 2005年8月14日(日) 次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ