第2046回
世界を走りまわる投資資金の誕生

外国から物を買ったり、
外国に物を売ったりするのは
日常茶飯事になりました。
どちらの場合も自国通貨を外貨に換えたり、
外貨を自国通貨に換えなければなりません。
その場合、通貨の為替レートが
コストに大きく影響をあたえます。
輸入をする場合は日本円が強い方がいいし、
輸出をする場合は円が弱い方が有利です。

しかし、為替のレートは
輸出入に従事する人たちが決めるものではありません。
輸出と輸入のバランスするところに決まると言いますが、
実際には輸出入代金の100倍もの投機資金が
行ったり来たりしますので、
貿易業者はその影響を受ける
受動者の立場におかれます。
では為替レートは何を根拠に動いているかというと、
為替はどっちに動くかと判断した人の
動かすお金の高によって
決まるとでも言うよりほかありません。
そういう動きをするお金があまりにも大きいので、
各国の中央銀行の総裁の手にも
あまるようになってしまったのです。

それはリクツ通りに動くものではありません。
したがって国際貿易に従事する人は
現レートで引き合うようだったら、
その時点で換金すべきであって、
ゆめゆめ為替相場で
もう一稼ぎなどと考えないことです。
ほとんどその逆のケースに遭遇して
ひどい目にあわされることが多いからです。

では世の中にどうして
こんなならず者がふえたのでしょうか。
私の見方が正しいかどうかわかりませんが、
第一次石油ショックの時に
アメリカが巨額のドルを印刷して
石油を買いまくったからではないかと思います。
アメリカにはアラビアに負けないだけの
埋蔵量を持った油田があります。
でもアメリカは自分たちの油田は
あとに残しておいて札ビラを切って
アラビアの王様たちから石油を買って
使ってしまう道を選んだのです。
それらのあぶく銭はスイスに持ち込まれ、
お金の儲かることならなりふりかまわず
どこにでも投資されるようになったのです。
今度の石油高で
この資金はもっとふえると思ったら
間違いありません。


←前回記事へ 2005年10月16日(日) 次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ