第2048回
日本株から卒業する時は近い

いよいよ日本株を整理する時期が来ました
と言いましたが、
それには2つの意味があります。
私も含めて日本に住み、
日本で財産をつくった人は
多かれ少かれ日本株を持っています。
日本株から成長性が失われ、
もう日本株はあかんなあと思うようになっても、
では日本株は全部売っぱらってしまおうか
という気にはなかなかなれません。
日本に住んでいるのだし、
たとえ海外に住んでいても
いつかは日本へ帰るだろうという気持があると、
日本円で持つ財産が皆無になることは
不安でもありますし、淋しくもあります。
私もその例外ではなく、
何回となく日本株の持分を減らしましたが、
保険的な意味で、いまなお日本株を持っています。

しかし、日本でも将来性のある業種を選んで
日本株を持っていても、
株価が動かない時は梃子でも動きません。
動かないばかりでなく配当金も1年に1回、
時価の1%か、多くて2%ていどをくれるだけです。
これでは1億円持っていても
年に100万円あまりくれるだけで、
しかもその中から10%を
税金として天引きされますから、
とても生活の足しにもなりません。
もし同じお金で中国の成長株を買うと
5%から8%くらいの利廻わりがありますから、
年に500万円から700万円くらいの収入があります。
B株やH株の中で配当金の多い銘柄を狙えば、
日本の5倍も7倍もの収入があるのです。
その上に株配も値上がりも期待できるのですから
比べ物になりません。

でも中国株は危険だから、
カントリー・リスクがあるからと
心配する人がいます。
ではアメリカの投資信託が日本株を買った場合は
カントリー・リスクはないのでしょうか。
日本株は日本人にとって
よく知られた存在かも知れませんが、
アメリカ人にとっては未知の世界です。
はじめ怖わ怖わやっていても馴れてくれば、
長所も欠点もよくわかってきます。
それならば、自分たちも早く成長経済下にある
外国株に慣れることにしたらどうでしょうか。
慣れるということは
あばたがえくぼに見えるようになる
ということではございません。


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