第2049回
世界中駆け廻って成長株を探がせ

日本株か外国株かという区別は
あまり意味のないことになってしまいました。
外国株であってもよく儲けてくれる株は
良い株にきまっています。

いまのように国境の壁がとれて
多くの人が自由に行き来できるようになると、
よほど治安の悪い国とか、
猛烈なインフレに見舞われている国とか、
政府そのものが
顛覆してしまいかねない国なら別ですが、
外国人から見ても経済が成長過程にある国は
投資の対象になります。
最近で言えば、中国、インド、ベトナム、タイ、
カンボジア、ミャンマーといった国々は
新しい投資対象として注目を浴びています。
私はこれらの国々にはすべて足を運んでいますが、
国によって経済の発展する段階に
微妙な違いがありますので、
「証券取引所があったら株は買いだ」
というわけには行きません。
しかし、「成長株買いの理論」を適用して
その可否を判断することはできます。

成長経済というのは
その国が過去の停滞を脱却して
いよいよ工業化に成功し、
毎年、5%から10%ていどの成長を
するようになった状態を言います。
かつて日本からはじまって
すぐお隣りの台湾、韓国、
さては香港、シンガポールがそれに続きました。
いまはそれが中国大陸に移って、
インドにもそれらしい気配が見えます。
成長経済がはじまりますと、
経済の発展がもたらす所得が
急速にふえはじめますので、
そうした成長の先頭を切る企業は
急速な勢いで利益を生むようになります。
株式投資とはそういう会社の株を買って
分け前にあずかることですから、
年々パイが大きくなる国ほど
チャンスは大きくなるのです。

もしそうだとしたら、
国別に差別をつけるのは間違いで、
経済成長が現に着実に進行している国は
どこだというところに目をつけて、
経済成長国の一番成長する可能性のある株に
投資をすればよいことになります。
日本株の成長性は終ってしまったのですから、
世界中をとびまわって成長株を探がすのが
一番効率のいいやり方だということになります。


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