第2053回
外貨に換えたら外国での運用を考えて下さい

日本人なら誰でも外国に持っている財産は
一応、日本円になおしていくらになるか
勘定してみたくなります。
自分の財産を日本円で勘定して見る以外に
思いつかない人はどうしても
そういうことになってしまいます。

しかし、世界中のお金は円だけではありません。
一番広く受け入れられているのは米ドルでしょうが、
一番有力な投資先は
米ドル経済圏内ではなくなってしまいました。
経済が発展して、外貨がドンドン貯まり、
投資先として有望な国は
自国通貨が強くなる国です。
かつては日本がそうでしたが、
いまは中国がそういう立場におかれています。
したがって投資をするのも、
財産としてお金を持つのも
そうした通貨の強い国が有望なことは
初心者にもわかることです。

いま私たちは米ドル、もしくは香港ドルでしか
中国株を買えませんが、
買っている株の中身が中国の企業ですから、
その財産は人民元で評価されます。
人民元の値打ちがあがれば、
香港ドル、米ドルでの評価は
当然その分だけ上がります。
人民元に換えて財産を持っていなくとも、
香港ドル、米ドルで人民元で
評価する財産を持っておれば、
同じだけの効果があります。

したがって人民元の投資をする場合、
香港ドルか、米ドルでやるよりほかない以上、
一旦、日本円から香港ドルか米ドルに換えて
投資したお金をいちいち日本円に戻して
考えてもいけないし、
ましてや日本円に戻してしまってはいけません。
その度にとられる手数料もバカにならないし、
折角の成果が帳消しになってしまうからです。
少くとも株を売って
香港ドル、米ドルで戻ってきたお金は、
たとえ小休止をさせる場合でも、
そのままにしておくことです。
なぜかと言いますと、
自分の財産を外貨で持っていることが
グローバル化の時代を生きる人にとって
必要なことだからです。
更にもう一歩前進すれば、
外貨の運用は外国でやることになりますが、
そのためにはもっと
諸外国の税法を研究する必要が起ります。


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