第2054回
換金性のある財産が役に立つ財産です

お金を分散して安全を図ることは
必らずしも必要なことではありません。
いま自分がやっていることに危惧を覚えた場合は
そういう考慮も必要でしょうが、
大切なことは現金で持たなくとも、
換金性のある資産を持っていることです。

転勤などで外国に移住する人が
自分の住んでいた持家を人に貸して、
帰ってきてからまた住もうと考えているのを
よく見かけます。
まだまだローンの残っているマイホームを
将来、帰ってきた時に住めるように、
留守宅にしたり、
身うちの者に住んでもらっている人もいます。
私に言わせると、そんなことは皆、
お金の無駄使いで、
実際に帰ってきた頃は家も古くなっているし、
また行った時と帰ってきた時は
身分も違えば、家族の構成も違いますから、
そのまま使えることはごく稀れです。

一番大切なことは
必要な物を手に入れることのできるお金を
持っていることです。
そのためにはよけいな出費のかかる不動産など
一切持たないことです。
たとえば、ローンのかかる住宅を持っている場合は、
住宅を処分して先ずローンを返却してしまうことです。
それでもお金があまれば、
賃貸用の不動産に買い換えて、
収入でローンの返済ができるように
少しでも支出を軽くしておくことです。

よく住んでいた家を人に貸して
少しでも収入を得ようという人がおりますが、
賃貸用の建物と住宅用の建物は
用途が違うだけでなく、
家賃などの収入にも格差があります。
マンションの方が住宅用不動産より貸しやすくて、
収入も多いことが珍しくありません。
帰ってきた頃はもう古くなっているし、
自分の住居に向かないことも考えられます。
そういう場合、収入のある不動産には
利廻わりから算出される財産価値がありますから、
それを売って自分に向いた住宅に
買い換えればよいのです。
不動産を財産と思っている人は多いけれど、
それを持てば
身動きのできなくなる財産でもあるのです。
国際的に動く人は
なるべく荷を軽くしておく必要があります。


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