第2090回
おじんのおしゃれ雑誌はコストが只です

ここ3ヵ月ばかり、
私はおじんのおしゃれ雑誌をずっと見ていますが、
私がなるほどと思って納得したことと、
どうしても納得できないことがあります。
すぐに納得したことは
この出版不況のさ中で、
どうしておじんのおしゃれ雑誌が
こんなに盛大に売り出されているのかということです。
とても部厚くて全部が写眞集でできているのに、
税込み780円で売り出されています。
でも1ページ、1ページめくっているうちに、
ほとんど全部が広告でつくられていることに
すぐ気がつきました。
かつての「就職情報」がタダのようなコストで
リクルート社に莫大な利益をもたらしたのと
同じドジョーが泳いでいるのです。

その証拠にこれらの雑誌に出てくる
世界の有名ブランドのジャケットやパンツには
すべて値段と販売所のアドレスまで印刷してありますが、
その値段の高いこと。
わざわざ機械を使ってボロボロにしたジーパンで
一番高いのが一本で7万5千円、
ふつうでも3万円台はします。
一着20万円も30万円もするスーツを
本気になって買う人が
はたしてそんなにたくさんいるのでしょうか。
とりわけ自動巻きの腕時計に至っては
一つが何百万円もするのです。
100円ショップで売っている置時計より
特別早く走るわけでもないのに、
150万円も200万円をはたいて買う人が
本当にいるのでしょうか。
そういう私も身入りのよかった頃に
パテック・フィリップスを2つと、
ピアーゼを1つ思い切って買ったことがありますが、
いまでは金庫の中に眠っています。
絶対大丈夫と信じて
飛行機に2回も乗り遅れたことがあったからです。
もっともそういうことは広告料をもらう側とは
ほとんど関係のないことでしょうが・・・。

反対にどうしても納得の行かないことは
おじんのおしゃれのモデルと目標に
イタリア人のオジンを持ってきていることです。
私はモンテ・ナポレオーネや
スペイン広場の下を歩いていても、
年輩のイタリア男が
特別おしゃれだと気づいたことは
一回もありませんでしたが。


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