第2113回
いまは中国株に乗り換えるチャンス?

中国のB株や香港のH株、
レッドチップが低迷しているのに比べて、
日本株は連日の大商いで、
いちはやく中国株に方向転換をした人の中には
茫然としている人もおられるかも知れません。
いまの動きを見て、
「いよいよ、これでデフレよ、さようならだ」
と思っている人がいるかも知れませんが、
それは早とちりというものだと私は見ています。

上場企業の業績が軒並み改善されて、
中間配当をやる企業もふえていますが、
これは景気が戻ったらからではありません。
16年も不況が続いて、
コスト・ダウンとリストラと
借金の返済に追われていたのが、
やっと底を打って戻り足になっただけのことです。
16年も設備投資を控えたのですから、
もうこれ以上、設備投資を
先伸ばしにすることができないところまで
追いこまれているのです。

それでも久しぶりに
設備投資がふえているのは事実だし
鉄やプラスチックなどの素材産業も
中国のおかげで活気を取り戻しているのですから、
ダウが久しぶりに1万5千円をつけたのは
喜ばしいことであることに間違いはありません。

問題はこれからどうなるかということです。
万年過剰生産体制ができあがっている中で、
海外からの安値攻勢は
沈静化する方向にありませんし、
何よりも国内の消費が増大する勢いは見られません。
自動車にしても、家電製品にしても、
需要のふえるのは
世界最大の消費市場に成長しつつある
中国大陸にあるのですから、
日本のメーカーは
現地の生産に力を拡大する方向にあります。

ならば日本の株式市場が
奇跡的な恢復を見せた時が
日本株を売って中国株に乗りかえる
またとないチャンスだということになります。
その方向に間違いはないと思いますが、
問題は売り時を間違えないことです。
私は前回、慾をかきすぎて売り損ったので、
少々上がったところから売りはじめましたが、
売っても売ってもまだ上がり続けています。
株の儲けは魚一匹丸儲けというわけには行きません。
頭と尻っ尾は人にくれてやれ
という鷹揚さがないとつとまりません。


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