中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第2254回
オジンのおしゃれの店やりたい人は?

たまたま私が成熟社会で
高度成長経済の間を行き来する生活をしている関係で、
双方を比較対照するだけでなく、
お互いに長短相補う方法はないものかと
ついつい考えてしまいます。
成長社会はめまぐるしく変化するので
バタバタするけれども退屈は致しません。
それに比べると
成熟社会は生活は充実しているけれども、
刺戟に乏しく、
自分から変化を求めないと目の醒めるような
生活ができません。

私が自分が着ているものにさえ
いちゃもんをつけて、
衣裳革命を試みたのは、
そうでもしなければ
気持ちが沈滞してしまうと感じたからです。
若づくりをすると言っても、
全く若者と同じカッコをするわけではありません。
やはり年齢にふさわしい、下品にみえない、
色やデザインやコンビネーションがあります。
それを工夫しているうちに、
中年が着る服がほとんどないことに
改めて気づくようになったのです。

体格の崩れた人が肩がこらずに着られるように
工夫したデザインはあります。
三國連太郎さんが広告に出ていたような、
これを着たら間違いなく年寄り臭く見える服もあります。
でも十才は若く見えるというセンスの男物はありません。
ファッション業界の盲点みたいなところが
目について仕方がなくなってしまったのです。

私がファッション業界に
進出しようと考えているわけではありません。
誰かこの業界の盲点を突いて
「オジンのおしゃれ」専門の
開発をする人はいないだろうかと言っているのです。
既に年に百億円以上の売り上げをしているような
ファッション業界は
もう自分たちの世界が出来上がってしまっているので、
身動きができなくなっています。
やれる人があるとすれば、
まだ店を持ったばかりの駆け出しか、
でなければ自分の店を持ちたがっているデザイナか、
ということになります
そういう野望のある人は私に連絡して下さい。
私が道を開く先導役をやってさしあげます。


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