中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第2256回
自動車修理学校と日本への人材派遣業

私の場合は考えたことを実行に移して
失敗した例が山ほどありますが、
その時、実行に移せなかったことや
実行しても思う通りにならなかったことは
それ以上にたくさんあります。

たとえば、台湾の国民政府と妥協が成り立って
今から30何年前に台湾に帰った時、
私は台湾で永漢国際教室というのをつくったことがあります。
当時、私は台北市の
東京で言えば銀座4丁目の角にあたるところにビルを建てたり、
台湾では民間として最初の工業団地を建設したりしましたが、
成人教育が全然なっていないのを見て、
日本語学校からはじまって、
美容学校、編物教室、料理学校等々、
オトナを相手の色んな勉強会を計画しました。
出版社と書局は何とか形ができて
何とか今日まで続いていますが、
国際教室は日本語学校だけが5000人の生徒を擁する
多分、世界一のスケールになっただけで、
あとはすべてうやむやになってしまいました。

ではそれでおしまいかと言うと、
グローバル化の時代に
言語の障害だけは片づけなければならないと考えて、
上海に日本語と中国語を教える教室をひらいたところ、
20何年間に蓄積したノウハウが認められて、
いまのところ、一番大きな教室として受け入れられています。
しかし、それでもう事足りたと思っているわけではなく、
かつて企画したが、
うまく実現できなかったプランが次々と頭をもたげてくるし、
またいまの中国社会が必要としているのに
人材の養成が追いついていない分野のことが目について離れません。
デザイン学校と知的財産の代行並びに管理は
何とか目鼻のつくところまでこぎつけましたが、
かねて懸案になっていながらいまだに具体化していないものに
自動車の修理学校と日本への見習生派遣システムの設立があります。
最近、それが一挙に実現するところまで近づきましたので、
興味をお持ちの方は少し耳を貸して下さい。
もしかしたら、
あなたの一生の仕事になるかも知れないのです。


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