中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第2299回
日本の株高が息切れする時が近づいた?

ことしは中国株銀行株の香港上場が象徴しているように、
中国企業の資金調達が香港で行列をしています。
世界中を見渡しましても、
中国ほど産業界の業績の上がるところは他に見当たらないので、
世界の資金が続々と香港に集まってくることが予想されます。

昨年の下半期から日本の株価が上昇に転じ、
その動きを見て日本の景気快復を期待し、
「デフレよ、さようなら」
と早とちりする政府予想までありましたが、
私は終始、反対の意見を持ってきました。
たまたま石油の値上りによって
思わぬあぶく銭をつかんだ連中が
次の投機先を探していたところに、
リストラで肩の荷をおろした日本で、
鉄や石油製品などの世界的な需要増による
資材分野の儲けで産業界が明るくなったのを見て、
ドッと投機資金が日本に流れ込みました。
今回の株高は国内の動きがもたらしたものではなくて、
世界を駆けまわる投機資金が
日本の証券市場に流れ込んできたのが
きっかけだと私は見たのです。

日本国内の消費が快復して、
それが景気を快復させているわけではありません。
世界の工場になった中国で
資源や素材が不足して値上りしたために、
半ば斜陽化していた日本の基礎産業が
息を吹き返しただけのことです。
それでも産業界の利益が上昇すれば、
株買いを促す誘因になります。
石油成金やアメリカが印刷した
ドルを稼いだ輸出成金たちのお金が
一旦、アメリカに集まって、
アメリカの投資機関から
日本の証券市場に大量に投資されれば、
株高に勢いがつきます。
株高は更に株高を刺激しますから、
個人消費の動向と無関係に株高の連鎖反応が起ります。
しかし、それが永遠に続くわけではありません。
株高はあるところまできたら、
息切れがするようになります。
そう考えたので、
私はまたとない日本株の整理のチャンスだと考えました。
最近の日本の株価の動きを見ていると、
どうやらそういう動きになってきました。
投機資金が日本から逃げ出す時期が
近づいたのではないでしょうか。


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