中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第2400回
こんな地合いでも買える2種類の株

「高い株ほどよく上がる」と私は言いましたが、
それはすぐれた業績を買われて高くなったあとも
なお成長が続いている株に限られます。
そういう株は高値の株の中にもほんの一握りしかありません。

どうしてかというと、
うまく時代の波に乗って
予期以上の好業績をあげた企業でも、
過剰生産におちいったり、需要が頭打ちになったり、
政府や国際社会からブレーキがかかって
利益の上昇が頭打ちになったり、逆に減少に向ったりすると、
株価の上昇がストップしたり、
反対方向に向うようになるからです。
鉄鋼や石炭にもそういう動きが出てきたし、
全体として利益の上昇が鈍化すると、
株価市場全体が足踏みするようになってしまいます。
ことしの中国株市場全体にそういう傾向が見られますので、
資源株にも銀行株にも
動くに動けない重苦しさが漂っています。

しかし、こうした地合いであっても、
環境にもめげずに成長を続ける一握りの株と、
もう一つは値下がりしたことが
次の飛躍につながる買いチャンスをもたらす株の
二つが考えられます。
一つ目はことしになってから私が注目するようになった
GEMの株とレッドチップやH株の中にありながら
あまり人の注目をひいていない株の中にいくつか見られます。
そのトップバッターとして私がとりあげたのは、
汚水処理や廃棄物のリサイクルを業とする
東江環保でした。
株価は倍以上になりましたが、
本格的な事業の展開はまだこれからですから、
一部利食いをするのは勝手だとしても
長期に保有する資格を持った株と考えてよいでしょう。

第二弾としてあげたのは
アスファルトの輸入と販売を手がけている
上海棟華でしたが、
この会社は過去2年間に
信じられないくらいの業績をあげています。
たとえば、ことしの上半期の利益だけでも、
前年同期に比べて178%もの増益になっています。
この数字を見たら
誰だってとびつき買いをしたくなってしまいますよね。


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2006年10月5日(木)

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