中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第2407回
私が選んだ中国の2つの成長製薬会社

東瑞製薬は抗生物質の粉末剤製造からはじまって
病院で使う注射液も供給するようになりましたが、
この2年ほど順調に成長してきたにも拘らず、
2006年の上半期は僅かながら増益がストップしてしまいました。
私はわざわざ蘇州の工場まで出かけて
トップの人たちに確かめたのですが、
同業者間の競争が激しくなったのと、
政府が薬価を抑えにかかったのとで、増収減益、
但し、上半期は昨年同様、0.015ドル配当と説明を受けました。
ほかに心臓系の薬が軌道に乗りはじめており、
年間を通じてはたしてどの程度の伸びになるかは
まだはっきりしませんが、
仮りに期末の配当が昨年並みの0.05香港ドルとしても、
時価の0.8ドルだと8%の高利廻りが期待できますから、
増収増配が1年、もしくは2年後になったとしても
株価が先行することもあり得るし、
ジッとガマンの子で持続することも可能です。

もう一方の山東羅欣も
昨年12月に香港GEMに上場したばかりの小型製薬会社ですが、
同じように抗生物質の薬価を抑えられて
利益率の低下に見舞われていますが、
販売網を全国27省から4大直轄都市にまでしっかりと拡げ、
環境に素早く対策している様子なので、
きびしい競争の中で
本年上半期も前期比72.87%の増益をはたしています。
業績が上がりはじめてからやっと2年たったばかりで、
昨年は0.02人民元の配当でしたが、
ことしは0.03元くらいは期待できそうです。
私がこの文章を書いている時点では
株価はまだ0.5ドル台ですから、
東瑞製薬には及びませんが、
利廻りで買える株の仲間に入れてもよさそうな動きを示しています。

但し、2社とも
独自の研究機関を持った製薬会社からはまだほど遠い水準ですから、
中国の製薬会社に共有の弱点は持っています。
そこから出発して中国を代表する製薬会社になるまでには
まだまだ歳月を要します。
そこに至るまで
うまくピンチを切り抜けて成長していく過程を買うのが
成長株買いだとすれば、
以上の2社はその仲間に入れてもいいのではないかと
いまの私は思っています。


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2006年10月12日(木)

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