中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第2482回
利回り買いを続けて間違いありません

中国株は一頃に比べると、かなり利回りが悪くなりました。
一頃は平均して5%、
ものによっては10%近くあるものもありました。
仮りに値上がりがなくとも、
確実に5%か6%の利回りがあれば、
日本の銀行の定期預金の利息と比べても
雲泥の差がありますから、
ジッと持っていてもガマンができます。
その上、株配があったり、値上がりがあったら、
鬼に金棒ということになります。

もしそれが利回り革命によって、採算に乗らなくなったら、
株をやる人は作戦を変えなければならなくなります。
でも私の見るところでは
中国株はまだ値上がり中心の作戦に変わるのには
早すぎると見ています。
日本の場合も株式市場に流入するお金が
激増するにしたがって利回り買いから、
キャピタル・ゲイン狙いに変わっていきましたが、
それはほとんどの株が利回りを無視した株価水準を
突破してしまってからのことです。

中国株はいまでも大型株の中に高利回りの株がまだあるし、
小型の成長株の中には
現在2%か3%ていどの利回りしかないけれど、
毎年、20%から30%の増益があれば、
いまの株価で買って1年か2年たてば
配当が倍にふえる見込みのある株が結構まだまだあります。
そういう株を安値のうちに拾っておけば、
平均して5%以上の
利回りのある株式投資にすぐにも追いつきます。

株の値上がりは結局、会社の業績があがって
一株当りの利益がふえるかどうかにかかっています。
会社が大きくなって資本金がうんとふえても
一株当りの利益がふえ続ければ、株価は上がり続けます。
利益がふえ続ければ
たとえ株価の値上がりによって利回りが悪くなっても、
しばらくすると株価はまた上がり続けるのです。
ですから一株当りの利益がふえ続ける株を
買い続ければよいのです。
いますぐに利回りが期待できなくても、
1年か2年のうちに配当が少しずつでもふえれば、
利回りも改善されるし、
結果的には成長株買いをやったことになります。
今後も利回りのあとを追う投資法を続けるのが
株式投資なのです。


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2006年12月26日(火)

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