中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第2535回
買う株を間違えなければ5倍になります

株はどんな株をいつどういう値段で買うか
ということからはじまります。
損をする人も同じ株で損をします。
買う時期と買う値段と
売る時期と売る値段が違っているだけのことです。

人気づいてからでも間に合わないことはありませんが、
私はまだ人気づいていない、
皆がそっぽを向いているような時から買いはじめます。
目標は少くても倍、
もしかしたら3倍にも5倍にもなるような株を狙います。
したがって「この株はいいぞ」と煽っておいて
皆が買いついたら、
そこをうまく売り抜けるといった離れ技をやったことは
一度もありません。
但し、間違いに気がついて
途中で方針を変えることはたまにあります。

昔々、トンネルを掘る専業建設業者だった佐藤工業という会社を
週刊中公で紹介したことがあります。
私が書くと毎週のようにストップ高をしたので、
私が株を買う証券会社では
たくさんの人が私に提灯をつけました。
書く前に買った株が倍額増資をして倍の値段になったので
一回売っ払ってしまいました。
そうしたら株価が更に倍になりましたので、
社長のインタビューに行ったら、
黒部のダム工事が完成して売上げも利益も倍になったが、
山のように仕事があるときかされて、
売った時よりもっと高い値段で買い戻した上に、
買い増しまでしました。
そうしたら、すぐその倍まで値上がりをしたので、
私に提灯をつけた人はほとんど下りてしまいました。
最後に残ったのは私と私の姉だけで、
その時、佐藤工業の値上がりで儲けたお金で小さなビルを建て、
そのビルにマネービルという名をつけました。
それが私が株の儲けで建てた第一号のビルです。

昔とった杵柄をいま私は中国株に応用しています。
ですから私と相乗りした連中がほとんど下りてしまっても、
私はバカの一つ覚えで、
もっと値上がりするぞという夢を見ています。
中国人寿なんか5倍になりました。
鞍鋼も5倍になりました。
中国石油香港もそれ以前に5倍になっています。


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2007年2月17日(土)

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