中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第2574回
中国株戦線異状なし、ですね

ふだんから言っていることですが、
自分の才覚で株をやっている人は
ダウ平均を買っているわけではありません。
ダウ平均を買うのなら、何も自分で知恵を搾らなくとも、
投資信託に任せればよいのです。
投資信託は危険を分散するために、
これはという安全で一流の株に手を拡げて買っています。
安全性は高いけれども、
その分、動きが鈍いという欠点があります。

もっとも最近の投信は目的別に細分されていて、
その分、
ハイリスク・ハイリターンという面も強くなっていますから、
それなりの研究が必要になりました。
しかし、基本的に株の売買をプロに任せるわけですから、
自分の頭を使う余地はありません。
その点、自分の判断で株をやっている人は
自分でダウを買っているわけではありませんから、
ダウのことをそんなに気にする必要はありません。
極端な言い方をすれば、ダウの上げ下げを無視して、
自分の持株の上げ下げだけに気をつけておればいいのです。

現に私はダウの動きに対しては
どちらかと言えば鈍感な方です。
ダウが上がったか、下がったかくらいのことはわかりますが、
それが自分の持っている株に
どう影響をあたえたかだけに神経を使っています。
もちろん、ダウが大暴落する時は大部分の株がつれ安をしますから、
自分の持っている株も少しくらいは下がります。
でも10%くらいでは自分の買値よりまだずっと上にありますから、
そこでナンピンをかける気がしません。
せめてあと10%下げたらと待ち構えていると、
そこまでは下がってはくれず、
結局はもう一度、作戦のやりなおしということになってしまいます。
問題は中国経済の動きと
それを反映する株価をどう見るかというところまで
戻ってきてしまうのです。
すると、年のはじめに考えたことを訂正するよりは、
自分の買った株が2割も下がったら
買い増しをしようじゃないかと身構えることになります。
当分、中国株戦線異状なし、ですね。


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2007年3月28日(水)

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