中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第2612回
過剰流動性というジェット・コースターに乗りますか

大衆の貯金が銀行から引き出されて株式投資に向うとすれば、
株価は当然、上向きになります。
景気がよかろうと悪かろうと、
株価は上向きではじまります。
と同時に、大衆の好みにあった銘柄が物色されますから、
それを先廻わりして買っておけば、
儲かるぞ儲かるぞ、と誰でも考えます。

ところが、誰も考える通りに株価が動いてくれるとは限りません。
誰もがそう考えて株を買うとすれば、
あなたも実は大衆の1人であって
既にその大波に乗っていることになります。
あなたがそう考えるくらいですから
ほかの人もそう考えるにきまっているし、
既にあなたと同じ行動に出ていると考えるべきです。

第2に、大衆が手を出すくらいですから、
大衆が誰でも手に入れることのできる大型株である必要があります。
しかも絶対に潰れることのない
超一流優良銘柄である必要があります。

そして、第3にお金がドッと集まることによって
お金の儲かるチャンスの多い業種に陽が当ることになりますから、
誰の頭にもすぐひらめくのは銀行株、
保険株、不動産株とその周辺ということになります。
確かに日本のバブル期にも
これらの業種の中でも一流株と目された銘柄が大賑わいをしました。
しかし、ブームの幕が下りて倒産の憂き目を見たのも、
これらの業種の中で1番派手に動いたトップ銘柄であったことは
ご記憶の通りです。

となると、
ブームにとび乗るのはいいが、
乗る前からいつとびおりるか考えながら、
おっかなびっくりでとび乗るのが過剰流動性ブーム
ということになります。
そういう姿勢で乗るとなれば、
あわててとびおりたあとがブームの本番であったり、
まだまだ大丈夫と思って借金までして賭けているうちに
地獄の底に堕ちることも当然あり得ることです。
こんなへっぴり腰で
過剰流動性ジェット・コースターに乗れるものでしょうか。
私ならお猿が先導役をしているようなジェット・コースターで
行列なんかやらないですむ方法を考えます。


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2007年5月5日(土)

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