中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第2614回
成長株作戦は依然として、健在です

以上、長々と過剰流動性とその後遺症について述べてきましたが、
過剰流動性の洗礼を受けたことのある年配者にとっては
言わずもがなのことです。
しかし、バブルの時代を経験したことのない若い人たちが
投資の第一線に立つようになりましたので、
老いのくりごとみたいにきこえたかも知れません。
「歴史はくりかえす」
とも言いますが、
株式市場に同じことが起らないと考えた方が
実際的だと私も思っています。
したがって過剰流動性の再来
(と言っても、中国でははじめて起ることですが)
に対する対応も意外な動きになるかも知れません。
その中にあって大抵の失敗は借金の扱い方と関係がありますので、
「絶対に借金をするな」
とは言いませんが、
「借金の扱い方にはくれぐれもご注意を」
ということになります。

では自分の持っているお金だけで投資を続けるとして、
過剰流動性という大洪水の出現によって、
中国株への投資のやり方に舵の抜本的な切りかえが必要でしょうか。
大衆のお金がドッと流れ込んだら、
大型優良株が眞っ先に値上がりをして、
次の時代を背負う成長株が置き去りになるのでしょうか。
先ず大型優良株の満潮が早くなることが考えられますが、
もともと大型優良株は
「高い株ほど良く上がる」
株に属しますから、
そこにこれまで以上に重点を置くかどうかの違いがあるだけです。
同じ株を買う人がふえれば
値上がりによる含み資産の増大が期待できますが、
それによって企業の利益がふくれあがるわけではありませんから、
利廻わりは逆に低下することが考えられます。

そうした中で、成長株が置き去りになることは先ずありません。
成長株とは景気不景気の高波の中にあっても業績が年々よくなり、
利益が年々増大する企業を指すものです。
年々、分配に廻わるお金がふえ続ける会社の株は、
利益の伸びが悪くなって株価の上昇が期待できなくなった株よりは
投資家に目をつけられるようになりますから、
指数の上昇から置き去りになることは先ずありません。
投資作戦は過剰流動性の発生によって大きく変わることは
先ずあり得ないのです。


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2007年5月7日(月)

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