中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第2639回
証券会社が荒稼ぎをする水準です

私が訪問した証券会社の社長は、人の噂ですが、
昨年1年だけで個人的に10億ドル儲けたそうです。
証券会社の収支計算を見せてもらいましたが、
証券会社の利益のうち
株の売買益が30%も占めていました。
ブローカーとしての手数料よりも、
ディーラーとして収益がうんと大きいので、
お客が眼中にないのは無理もありません。

証券ブームの初期には
そういうことがあって当り前なのでしょうが、
これから上場できそうな企業に誘いをかけて、
その株を安値で手に入れて上場させることができれば、
手数料を稼げるだけでなく、
株価の値上がりによる儲けの分け前にあずかることもできます。
それを証券会社としてやるだけでなく、
個人的に関与できれば、
1年に10億ドル稼ぐのも夢ではないということになります。

そういうチャンスは
経済成長がスタートする初期にはあり得ないことではありません。
中国でもそのチャンスがなかったわけではありませんが、
中国共産党は監視の目がきびしく、
土地の払い下げと違って、
証券人士の介入する余地があまりありませんでした。
それに反してベトナムでは
上場する会社は大半が国営ですが、
その仲介プロセスで「人間関係」が大きく物を言うので、
付加価値の大半が個人のポケットに入るぞ――
と私は見たのです。

ですから、証券会社はお客にサービスすることよりも、
自分たちの金儲けに熱狂しています。
外国人のお客どころか、
ベトナム人の投資家たちも粗末に扱われています。
それでも株が値上がりすれば、お客はニコニコ顔ですから、
人の言うことなどきく耳を持たないというのが
いまのベトナムの証券会社だと私は見ました。
それでもお金が儲かればいいじゃないか
と思う人もあるかも知れませんが、
私は外国人投資家をお客にする
新しい証券会社をつくるべきではないかという結論に達しました。
果して実現できるかどうかはこれからの課題ですが・・・。


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2007年6月1日(金)

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