中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第2645回
心配症の人は元金だけ回収したら

相場が大揺れに揺れているので、
中国株をやっている人は誰でも心配になってしまいます。
折角、高値がついたのに、ここで売っておかなければ、
大暴落に見舞われるのじゃないか
とおそれおののいてしまうのです。

でも資産インフレはまだはじまったばかりで、
下に行く可能性よりも、
揺れながらもっと上に行く動きになっています。
人民元はふえる方向にはあっても、
減る方向に向っていないからです。
私はお金が溢れるようになった時に、
お金がたくさん集まって
お金をもっとふやすチャンスに恵まれた業種として
銀行や保険会社が人気を呼ぶんじゃないかと言いましたが、
最近の株価の動きを見ている限りでは
銀行株、保険株の動きは必らずしもその通りではありません。
これらの業種に属する企業は図体が大きく
株価を押し上げるのも容易じゃありませんが、
政府からあれこれと動きを制限されているので、
思うように利益をあげられない難しい立場におかれています。

そこへ株を買う資金がドッと流れ込んで
株価ばかり押し上げても、利益の上昇が伴わないので、
逆に利回わりが悪化します。
金融株は既にかなりの高値まで買い上げられているので、
更に利回わりが悪化すると、
投資の対象としての妙味がなくなりますから、
しぜんにブレーキがかかってしまうのでしょう。
金融株よりも、
もっと利回わり採算に乗る株がまだまだありますから、
先ずそうした物色買いが先行し、
それが一段落してから
金融株に向うと考え直した方がよさそうです。

どちらにしても、株式市場に流れ込むお金が
ふえることはあっても減ることはありませんから、
大波小波をかぶっても相場が後退する環境ではありません。
したがって心配症の人はもう充分に酬いられたのですから、
元金は取り返して、
あとは「山となれ、海となれ」という気持になれば、
更に次の大波に乗ることができます。
戻ってきた元金も
もちろんまた株を買いにまわるのでしょうが、
借金をしていなければ、
どっちに転んでも自分がひっくり返る心配はありません。


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2007年6月7日(木)

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