中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第2668回
なぜあんなにハンコ屋が並んでいるの

ここのところ、
ずっと過剰流動性のことばかり取りあげてきたので、
中国経済は大へんな大地震に見舞われている最中だと
思われるかも知れません。
お金の大洪水で、
安サラリーマンやお店屋さんのおかみさんまで
株式投資に走りまわっている面もありますが、
いまの中国には高度成長によって
いよいよ本格的な消費経済がはじまるぞという
明るい面もあります。
その2つが同時に絡みあって起っているので、
休みになったら観光に行くぞという人もあれば、
観光に行くのをやめて節約したお金で株を買って
もっとお金をふやさなけりゃと思う人もあります。
どちらから物を見るかによって見える風景に違いがあるのです。
実際はどちらも同時に起っているのです。

こういう時は
工場で株をやるための休憩時間を
設けるところがふえているのも事実なら、
連休になると観光地がどこも観光客で一杯になって
身動きができなくなるのも事実です。
そして、そのどちらもがもたらす現象によって
新しいビジネスのチャンスが生まれることも事実です。
株式市場も恐らくこれから2、3年のうちに
様相一変するでしょうが、
観光客にもまれて観光地を歩いているうちに、
観光ビジネスに新しいビジネスのチャンスが訪れていることが
これから起ることです。

多分、そう感ずるのは私一人ではない筈です。
観光地にはどうしてどこでも同じ物を売る店が
あんなに並んでいるのでしょう。
誰も覗いてくれる観光客がいないのに、
どうしてハンコ屋さんが
あんなにもたくさん軒を並べているのでしょうか。
ハンコは1つか、2つで足りるし、
ハンコよりサインですませる時代になっているというのに、
売れないハンコ屋ばかり並んでいるということは
本格的な人手不足がまだ中国ではじまっていないという
何よりの証拠です。
知恵のない奴らだと舌打ちをする一面、
こういう人たちがいるおかげで
こちらがメシにありついているのだと頭の下がる思いにもなります。
しかし、観光地にハンコ屋の姿が見えなくなる時が
間もなく来ることも頭に入れておく必要があります。


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2007年6月30日(土)

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