中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第2802回
時には私にも遊ばせて下さい

世界的なショッキングなことが起ると、
お金の流れが変わります。
私は毎日毎日そんなことに
神経をとがらせているわけではありませんが、
お金の流れが変わると、株価にも物価にも影響をあたえますので、
時々、自分の考え方を変えたり、株の入れ換えもします。

でも私は株は買っても相場をやっているわけではありませんから、
株価の上げ下げで一喜一憂する立場にありません。
このコラムだって長旅に出る時は
一ヶ月先まで原稿を書き溜めすることがあります。
たまたまその日に掲載された内容によって
株価が動いたりすることがありますが、
それを見て私が株価を操作して
自分の利益になるような売買をしていると誤解する人があります。
そういう人の抗議にいちいちお答えをしている余裕はありませんが、
私は基本的に成長株買いに徹しているので、
売り抜け専門の人たちとはわけが違います。
成長株は長い時間をかけて少しずつ値上がりをするものですから、
高値をつかんだ人でも辛抱する時間が長い分だけで、
結局は何らかの形で酬いられるものなのです。

たとえば私が七星購物の経営者の利己主義にふれたら、
株価が下押ししたそうですが、
私はその期間ずっと旅をしていて売りも買いもしていません。
相場さえ見ておりません。
多分、私は
私に抗議を申し込んだ人の何十倍も株を持っていると思いますが、
これは仕手のついた銘柄のようですから、
私には苦手の株に属します。
でも2ドルになるくらいまでは
じっとガマンの子を決め込んでいます。
テレビ・ショッピングの将来性に対する評価と、
携帯電話や生命保険までテレビで売るアイデアを
いままでにない着想だと面白がって、
2年くらい様子を見る積りで遊んでいるのです。

株のことについて自分の物の見方を述べる人が売り逃げをしたのでは
他人様の役に立ちません。
また自分の財産もできません。
「小型株の次は大型株じゃないのか」
と私に反論する人は相場をやる人の発想で、
私は相場をやっているわけではありません。
皆さん、それぞれご自分の流儀でおやりになればいいのです。


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2007年11月11日(日)

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