中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第2818回
過剰流動性が続く限り不動産は上る一方

日本のマンション・メーカーが手がけなくとも、
経済成長がはじまれば、
上海でも北京でもビルは次々と建ちはじめます。
ブームになれば、不動産が値上がりすることは
日本人なら誰でも知っていますから、
中国投資に関心のある日本人は
ついマンションを買って見ようかという気を起します。

ところが、実際に売買の契約をすると、
ちゃんとマンションが引き渡されるまでに、
さんざなトラブルにまき込まれます。
途中でメーカーに逃げられたり、工事が遅れたり、
できてきた物を見ると、内装がされていなかったり、
1年たっても権利書がもらえなかったり、
日本では考えられないようなことが次々と起ります。

さて、それを賃貸しに出して
やっとテナントが見つかったかと思うと、
外国人の綺麗好きなテナントならトラブルも少いでしょうが、
中国人のテナントだと、
電球1つこわれても、台所の水が漏っても
すぐ呼び出しをかけてきます。
ちゃんと管理の行き届いた業者がいて
代行をしてくれていればよいが、
あれこれ理由をつけて家賃を払ってくれなくなったら、
どう対処してよいのか困りはててしまいます。
ですから私は中国に住んでいて、
中国人に対処するコツを持っている人ならいいが、
不動産の値上がりを狙うなら、
不動産会社の株を買う方がいいとすすめてきました。

この3、4年で、中国を代表するいい不動産会社の株は
3倍も5倍も値上がりしました。
なかには10倍以上になった株もあります。
その中には大陸系の中国を代表する不動産会社もありますが、
香港資本で香港から大陸に進出して
立派な業績をあげているものもあります。
いま中国政府は不動産の暴騰を防ぐために
次々といろんな規制をしていますが、
それでも不動産の上昇にストップをかけることは
先ず考えられません。
一進一退あっても、
不動産の値上がりは今後も続くと見て間違いないと思います。


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2007年11月27日(火)

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