中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第2900回
海外投資にも回り道と近道がある

自分が出かけずに、
お金だけ外国に出稼ぎに行かせる方法がないとは言いません。
外国の株に投資するのもそうだし、
外国の投資信託を買うのもその一つだし、
ブローカーの口車に乗って外国の不動産に手を出すのも、
海外投資のジャンルの一つです。

しかし、外国に行って自分が先頭に立って商売をやったり、
工場を経営したりするとなると、やり方は違ってきます。
事業の細かいことから人の使い方に至るまで
自分が神経を使って目を光らせなければ、とても成り立ちません。
国が違えば国民性も違うし、商習慣も違います。
集金の仕方一つにしても、日本とはまるで違います。
自分で実際に仕事をやればすぐにわかることですが、
自分がいないでも
仕事を順調に軌道に乗せることができると考える人は
恐らく一人もいない筈です。

なのに、海外投資にお金を出すくらいのことなら、
本職や勤めの片手間にやれると思っている人が
結構たくさんいます。
お金は生命の次に大切なものです。
その生命の次に大切なものを賭けて一か八かの勝負をやるのに、
人からきいた情報や
新聞雑誌に載っているニュースだけを頼りにしている人が
結構います。
まあ、勝つのも負けるのも運次第さと
お気軽に思っているのなら、それでも構いませんが、
自分の青春を賭けて一日も早く成功を物にしたい
と真剣に考える人なら、
自分でその国まで出かけて行って、
その国のことをよく研究して対応する必要があります。
私にすすめられて、職業を変え、
現地で働くようになった青年たちがたくさんいますが、
同じ年齢の人たちでも
日本の田舎に住んでパソコン叩いて
外国株の売買をしている人たちとは真剣さが違います。

そういう人たちに先ず香港に行って香港にお金のベースをおき、
アジアで一番チャンスの多い土地で仕事をしたら
と私がすすめるのは、
それがお金をつくる一番の近道だからです。
本当は誰にでもできることですが、
現実にそういうやり方に挑戦する人は
千人に一人もいるでしょうか。


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2008年2月17日(日)

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