中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第3091回
またとない株式投資の勉強会になります

昨日も申し上げましたが、
今回は訪問先が6社でいずれも山東省に集中しています。
山東威高は日本で言えば
テルモのような使い捨て医療器具のメーカーで、
テルモもそうですが、滅法利益率の高い事業で、
前回、訪問した時に説明を受けてとてもびっくりしました。
高い株価にひるまず1株13ドルで買ったら、
すぐ20ドルまで暴騰しましたが、
ジッと辛抱していたらまた元の木阿弥どころか、
10ドルに下がってしまいました。
事業が悪化したわけではなくて、
サブプライム・ローンがきっかけで起った
世界的株安のせいですから、
ここが買い時と思う人があるんじゃないでしょうか。

安徳利果汁は濃縮りんごジュースの最大手で、
煙台の本社のほか、
9ヶ所に生産拠点があり、
国内だけでなく、海外への輸出は
三井物産、国際金融公社、台湾の統一企業などがやっています。
こちらは売り上げが大へんな勢いで伸びているので、
株価はそんなに下がっておらず、
0.9ドル台の高値がいま0.7ドルスレスレのところにありますが、
ジュースは食品産業の中の成長品目になっているので、
はたして蒙牛や康師傳の仲間入りをするかどうか。

また晨鳴紙業は
私が早くから目をつけていた製紙産業の一角ですが、
意に反して玖龍紙業や理文造紙のような
派手な動きはしませんでした。
その代わり着実に実績をあげ、
高値は9ドル台でしたが、いまも6ドル台。
玖龍紙業が26ドル台から6ドル台、
理文造紙が37ドル台から9ドル台まで売り叩かれたのに比べれば、
かなり落着いた動きになっています。
もっとも他の2社は投機の対象になったぐらい
業績をあげていますので、
株価が戻り足になった時は、
また同じ動きになることも考慮に入れる必要があります。

もう1社、山東省には柴動力(ウェイチャイ・パワー)という
ディーゼルエンジンのメーカーがあって
大へんな業績をあげているのですが、
株価もうんと高価(30ドル台)なので、
我々には縁がないと思って割愛しました。
でもこんな工場見学の機会は滅多にありませんので、
参加されたい方はすぐ申し込んで下さい。


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2008年8月26日(火)

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