中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第3096回
迷いの多い時は原則に戻れ

人間、どうしてよいかわからなくなる時があります。
決心すればいいのですが、決心するまでにあれこれ迷いますし、
決心できないまま時の流れに押し流されてしまうこともあります。

そういう時はどうすればいいかと言うと、原則にかえることです。
生死にかかわることとか、人生の岐路にさしかかった時は
もとよりのことですが、株を買ったものか、
それとも売ったものかといった人の一生から見たら
とるに足らないことを決める場合でも、
人は思い惑って不安におちいることがあります。
中国株をやっている人なら、オリンピックがはじまって
世界中の目がブラウン管の中に集中しているさなかで、
連日、株価が安値をつける日々が続いたので、
私のように連日、買って買って買いまくる人だって、
はたしてこれでいいのかと思わず立ちどまってしまいます。
もちろん、持っている株が全部、只になっても
乞食になるわけではありませんから大丈夫ですが、
こういう時、人はどうするのが正しいのかという
反省と警戒心に悩まされます。

そうした自分を納得させるために、
私は原則はどうなっているのかと自分に問いかけます。
私の本を愛読していただいている方なら
誰でもすぐ気がつくことですが、
私の本には原則とか法則とか言ったタイトルのついたものが
たくさんあります。「株の法則」「お金の法則」「商売の法則」
「生き方の法則」「変わる世の中、変わらぬ法則」とか、
一見、複雑な動きをするように見えても、
その中を貫く流れには原理原則があって、
それをきちんとキャッチして
流れに逆らわなければ生き残れると信じているからです。

ですから、株の本を書いた時も、難しく考えるよりも、
何が株価を動かしているのか、それにうまく乗るためには
何をすべきか、また何をしていけないのかを先ず第一に考えました。
迷いの多い時は原則に帰るのが一番なのです。
いまはまさにそういう時にさしかかっているのではないでしょうか。


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2008年8月31日(日)

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