中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第3105回
新しい銘柄探がしに全力集中を

私が株をはじめてつくった「株式投資三原則」の三つ目は
「借金して株を買うな」でしたが、
二つ目は「ダウ平均を気にするな」です。
新聞を見ても、テレビを見ても株のニュースが報道される時、
真っ先に出てくるのはダウ平均です。
ダウが上がったか、下がったか、が株の指標になっているのです。

それなのに、どうして
「ダウ平均を気にするな」になるかと言うと、
あなたが買っている株は225種類の株ではなくて、
その中のいくつかであるか、
もしくはその中にも入れてもらえない株だからです。
自分が持っている株がどんな状態かを知るためには
ダウ平均を見てもわかりません。
自分の持っている株がいくらになったかを
知ることが大切なのです。

もちろん、ダウ平均がどう動いたかは
あなたの持株にも大なり小なり影響します。
しかし、あなたのふところに影響するのは、
あなたが持っている株の動向です。
そのために株選びをしているのですから、
自分が選んだ株がどういう動きをするかに
全神経を集中すればいいのです。

相場表を見てもわかるように、銘柄がズラリと並んでいますが、
一つ隣りの銘柄がいくら勝っても、
あなたの持っている銘柄がビクともしなければ
何の役にも立ちません。
株式投資には前後賞はないのです。
ですから何より大切なことはどんな銘柄を選ぶか、
またそれをどんな値段で手に入れて
どんな値段で手放すかということです。

いままさに新しくどんな銘柄を選ぶべきかを
決断する時にさしかかっています。
ダウがどう動くかではなくて、
ダウを動かす銘柄やダウと関係のない銘柄の中で
次の株価を左右するような動きをする銘柄が
大きく入れ替る時なのです。
ですから「ダウ平均を気にするな」ということは
「新しい株価を形成する中核になるような銘柄探がしに
全力を傾けよ」という意味でもあります。
オリンピックが終って中国で新しい時代がはじまれば、
過去の動きにとらわれないアイデアがますます必要になります。


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2008年9月9日(火)

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