中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第3128回
この世は見えない波に支配されています

株は上昇気運に乗ると、
どこまでも上げ続けるような錯覚を起させます。
株価を支える景気も強気の動きをするし、
耳に入ってくる情報もそれを裏づけるような情報ばかりです。
反対に一旦、下げはじめると、
奈落の底におちこむような動きに一変するし、
右を向いても左を向いても悪い情報ばかりです。

でもどちらを向いている時でも一直線に動くわけではありません。
必らず波打って動きます。
世の中は見える物も見えない物も波の形をとって揺れ動くのです。
一番わかりやすいのが天気です。
朝起きてカーテンをあけると、今日は天気か雨か、
それとも曇かわかります。
それがその日のうちにどちらに動くか
人間のカンだけではわかりません。
最近は観測の技術がかなりすすんで、
明日が天気か、雨か大体わかるようになりました。
それでもついこの間までは、
気象台が天気と発表したら
大事をとって傘を持って行けと言われたものです。
かなり正確に予測できるようになっても
天気をこちらの思う通りに変えることはまだできません。

同じように人気にも浮き沈みがあります。
人気上々でスタートした総理でもあっという間に人気を落とし、
国中から罵声の対象になるようなことが起ります。
俳優や歌手やスポーツ選手のような人気商売に属する人は
一躍して人気のトップまで押し上げられるかと思えば、
思いもかけないことがきっかけになって
奈落の底まで突きおとされます。
見えない波に乗って動いているのですから、
いつかは波に見離されて人気を失ってしまうのです。

天気や人気だけでなく、
景気にも同じような波長があります。
インフレになっても、デフレになっても
それがずっと一方向性で動くことは先ずありません。
物づくりだって一定の動きをすれば
やがて向い風にあって総崩れになります。
すると株価だって上昇気運から一転して
奈落の底に向う動きになります。
それがどこまで続き、どこで反落するか、
正確に予想できる人なんてどこにもいないのです。


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2008年10月2日(木)

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