中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第3136回
証券会社の株主になるより先ず考察から

1年ほど前に皆さんを誘ってベトナムに行った時、
私がベトナムに証券会社を設立する計画を建てているのを見て、
自分にも参加させて下さいとおっしゃる方がたくさんおられました。
でも私の見るところでは証券会社の株主になっても
すぐにお金儲けにつながるわけではありません。
証券会社がお客様からもらう手数料など微々たるもので、
儲けどころか、会社の維持費にすらなりません。
証券会社の株で儲けたかったら、
既に基礎もしっかりできあがって
ちゃんと配当も出している証券会社が
下げ相場のピンチに遭遇して株価を下げている時に
安値を拾うにこしたことはありません。
いまはちょうど絶好のチャンスで、
香港株で言えば、
大福証券とか、申銀万国あたりがその位置におかれています。

じゃどうしてベトナムの証券会社なんかに手を出すのか
ときかれてしまいますが、
一番の理由は次の時代の
新しい投資家たちに道をひらいてあげるためです。
日本の投資家は株を買ってもなかなか売らないので、
手数料にもならない、だから口座の管理費をとってやれ
とベトナムの証券会社にいいようにされています。
それなら日本資本の証券会社をつくってやればいいじゃないか
ということからはじまったのですが、
証券会社を経営すると、
どうしても土地の経済情報に精通する必要があります。
情報なら情報屋に任せればいいじゃないか
ということになりますが、
証券会社のトップにいて産業界の情報に精通するのと、
単なる情報を商売にしているのとでは
物の見方に格段の相違があります。
競馬新聞のオーナーで競馬で大儲けした人を見たことがありますか。

でも正確な情報に通じたかったら、
何も証券会社の株主になる必要はありません。
私のそばにいてナマの情報をきき出すことができれば、
あとはご自分の判断です。
そういうわけで株主になることはおすすめしませんが、
時間とお金があれば先ず考察団に参加してみて下さい。
次は12月1日から10日までの9泊10日の旅です。


←前回記事へ

2008年10月10日(金)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ