中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第3138回
日本の方が問題は多いのです

日本のオピニオン・リーダーの中には
中国の方を向いた途端にきびしい口調になる人が多いようですが、
中国は日本に比べて三、四十年くらい遅れて
近代化がはじまったばかりですから、
至らないところもたくさんあります。
しかし、後輩に対するいたわりの目で見る代わりに、
糞味噌にけなすのを見ると、
人柄を疑いたくなってしまいます。

その際、何を根拠にして発言しているのかと
きき耳を立てると、
いまの中国政府は共産党による一党独裁で、
反対党の存在を許さず、
選挙制も民主主義から程遠いことを頭に描いて
発言しているようです。
中国政府が毛沢東の共産政府を受けついで
自ら社会主義市場経済と称しているように
少しずつ共産離れの方向に動いていることは紛れもない事実ですが、
民度がそこまで行っていないのに
いきなり選挙制度を導入して
てんでんバラバラに個人が
発言できるようにすることには問題があるのです。

日本では戦後、アメリカから導入した選挙制度を民主主義と考え、
それを政治制度の理想として
無批判に受けている人が多いようですが、
選挙とはバカがたくさん集って
バカな代表を選ぶ制度のことだという
きびしい見方をする人もあります。
その証拠に、
産業界では創業者の息子が後を継いでも会社が傾いてしまうので、
気がついて見たらほとんどの会社が
社員の中の腕のいい者によって受け継がれています。

事業に比べて政治はバカでも運営できるものでしょうか。
もし政治は事業に比べてもっと難しいものだとしたら、
どうして先代の跡を2代目、3代目が継げるのでしょうか。
日本の選挙制度そのものに欠陥があるおかげで
殿様の上にバカがつくような世代交替が
高度成長の終ったあとの日本で起こっています。
滑走路を1本ふやすのにも10年かかるような国が
共産党くずれの不手際を批判できるのでしょうか。
日本にも問題が山ほどあると思いませんか。


←前回記事へ

2008年10月12日(日)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ