中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第3240
Qコーヒー、またの名邱公館珈琲の誕生

世の中はすべてシロウト考えからスタートします。
だって誰だってはじめはシロウトなんですから。

シロウトははじめてコーヒー・ショップや喫茶店に連れて行かれて、
コーヒーやケーキのサービスを受けると、
とてもいい気分になります。
何も事情を知らない人は、
こんな商売できたらいいなあ、
喫茶店の経営してみたいなあ、
とつい考えてしまいます。
現に、私が誰か地方でコーヒーを売る仕事やってくれる人いませんか
とホーム・ページに書くと、
とてもたくさんの人から申し込みの返事をもらいます。
もちろん、実際にやって見ると、
頭で描いていることと
実際に起ることには天と地ほどの差がありますが・・・。

でもズブのシロウトがコーヒーの農園を持ったり、
コーヒー豆選別の工場まで持って、
何とかしてこのビジネスを軌道に乗せる方法はないものかと
あれこれ思案に暮れて見ると、
産地からスタートして、
焙煎、中卸しからコーヒー・ハウス、個人消費者に至るまで、
つまり畑でコーヒーを摘みとるところからはじまって
消費者の口に入るまでを一貫してやる方法はないものかと
ついつい考えてしまいます。

よし、それならコーヒー・ハウスをひらいて見ようじゃないかと
現に私も考えたし、
すぐそれを実行にも移して見ました。
もちろん、その前にコーヒー・マニアで普通のコーヒー卸商から
仕入れるのでは物足りないプロたちのひらいている有名店も
何軒か訪ねてその意見もきいて見ました。
でもそういう人たちにはその人たちなりの意見があるし、
それぞれ小さなグループがあって
一貫した組織にまとめあがりそうな可能性はありません。
そうなると、ティピカ種のコーヒーを絶滅させないためには
自分がつくっただけのコーヒーが消化できる店を少しずつふやして
一大チェーンにつくりあげる以外に方法はない
という結論に達してしまいます。
その一軒目を北京の三全公寓の中に先ずひらき、
その店にQカフェ、中国語で邱公館珈琲という名前をつけました。


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2009年1月22日(木)

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