中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第3323回
上海で通用する和菓子のつくれる人?

いま私がパイオニア精神のある人材を欲しがっているのは、
私の秘書のつとまる人だけではありません。
新しい仕事がはじまると、
新しい人材が次々と必要になります。

何年か前に、雲南省の山奥でコーヒーの栽培をはじめた時、
どうしても日本人でないとつとまらないと思って、
「もしもしQさん」で
「どなたか、雲南省の山奥で働いてくれる人いませんか」
と募集をしたら何と30名ほど申し込みがありました。
そんなにたくさんの反応があると思ってもいませんでしたので、
とてもびっくりしましたが、
その時の人でいまも現地で頑張ってくれているのは
工場長をつとめてくれている村田君1人だけです。

コーヒーは若い人に人気のあるビジネスですが、
コーヒーを植えるのと、
都会でコーヒー店をひらくのとは同じビジネスではありません。
生き残るために色々ともがき苦しみましたが、
コーヒー・ハウスをやっても
それだけでは採算に乗らず、
やむを得ずパンとケーキに手を出して製造工場をつくったのが
事業として大きくなるきっかけになりました。
ですから、最初にやった仕事が一生の仕事になるとは限らず、
偶然が偶然を呼んで新しい道がひらけて行くものなのです。

いまの私が必要としている人材は多方面にわたりますが、
一番必要としているのは新商品の開発をしてくれる人です。
たとえばいま手がけている仕事の1つは雲南省の茶どころで、
日本茶の生産をする仕事ですが、
その仕事は静岡のお茶屋さんにやってもらっています。
そのお茶を次々と新しく中国にできる
日本のデパートやスーパーに売ってもらう積りですが、
その模範店を上海の旧天地につくる計画を立てています。
すると、日本風の和菓子をつくる職人も必要になります。
それも従来の和菓子でなくて
中国に通用する新しい和菓子を創意工夫してつくり出す頭脳です。
そういう頭脳はクロウトの職人ではなくて
和菓子づくりに興味を持った
シロウトでないと持ち合わせていません。
自分はそういう人だと思っている人がいたら
どうぞ手をあげて下さい。


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2009年4月15日(水)

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