中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第3328回
血糖値の高い人は実験して見て下さい

ラードを食べすぎると身体によくないと言われています。
本当はラードを使った炒飯が1番美味しいのですが、
コレステロールの抑制のために
私の家でも天ぷら油でチャーハンをつくっています。

そういう先入観があるので、
牛の脂肪分も同じじゃないか、
ビフテキを食べても同じじゃないかと、牛脂も、
いや、霜降りの牛肉でさえおそるおそる食べています。
ところが、つい最近、
中国の牛肉の生産や市況を調べるために、
何と7日間も続けて毎日、牛肉を食べ続けました。
私は40年も糖尿病とつきあっているので、
毎朝、必ず血糖値を測っていますが、
何と牛肉で明け暮れていた間、
毎日、血糖値が下がって朝の空腹時は
120から140までにとどまっているではありませんか。
毎日、食べたいだけ食べているというのにです。

ところが、上海に戻って
豚肉や鶏肉や魚肉の多い上海料理に戻った途端に
血糖値が200をこえてしまいました。
「これは何だ」と首をかしげていると、
私を案内してくれた大連の牧場の社長さんが
「うちの牛肉、コレステロールに効果があるんですよ」
と私にプレゼントしてくれた牛肉の加工品の箱に
平気で書き込んでいるではありませんか。
日本ならたちまち怒られてしまいますが、
向うが経験に基いて言っていることが
必ずしも誇張ではないのです。
私が実際に体験したことと
本職が信じ込んでいることが一致しているので、
私は狐につままれような気持ちになってしまいました。

本当にそうなのかどうかは
これから何回にもわたって確認するよりほかありませんが、
もし牛脂とラードが全く違った働きをするとしたら、
牛マンを牛肉と牛脂を使ってつくれば
大へんな健康食品になってしまうのではないでしょうか。
まさかまさかといまも目をパチクリさせていますが、
牛の内臓を使ったアンティ・エイジングの化粧品も
スイスでつくられていますから、
「瓢箪から駒」ということもあるのかも知れません。
もっともそんなことがなくとも、
美味で多くの人から喜ばれればそれでいいのですから。


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2009年4月20日(月)

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