中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第3360回
株の入れ替えをするチャンスです

損切りをする時はもうあきらめのついた時ですから、
一番元気のない時ではありません。
あきらめきれず、むしゃくしゃして、気持がおさまらない時は、
まだ損は実現していません。
どうしてそんなところにはまりこんだかふりかえって見ると、
もちろん、自分の見立て違いですが、
大抵の場合、経営者から一杯食わされていることが多いのです。
きっかけはその筋のプロの人からふと耳にして、
経営の責任者と直接、顔を合わせず、
その秘書とか、財務の責任者から説明を受けて、
その事業の実体を見誤った時に起っています。

中国株の新しい経営者の中には、
裏口から証券市場に入って
新しい業種で華々しい成長を遂げているとか、
株主の方には全く顔を向けようとせず、
人事権を持っている政府要人の顔色ばかりうかがっている
役人あがりの経営者もいます。
そういう会社はいくらお金が儲かっても
配当に全く関心がなかったり、
増資に対して経営者に有利な条件を会議に持ち込んだりしています。
本人が出て来ないで、秘書に
「うちの社員は1株2元になると言って1ドルで買いましたよ」
と言わせたりします。
内情を知った社員が自社株をそんな値で買っているのなら、
とついインサイダー・ストーリーを耳にしたぞと思ったのが
とんでもない誤報になっているのです。

そんな場合でも誰かのせいにするわけにいきません。
株の大暴落する時は
将来性のある成長株でも半値とか3分の1まで値下がりします。
それに比べれば5分の1は焼け糞な値段ですが
5分の1を3分の1に下がった株に乗りかえれば
20%になった株も33%になった株に鞍替えするだけですから、
戻り足になれば
思い切って損切りした分を取り返えせるチャンスがあります。
安くなった株にナンピンをかけるのではなくて、
乗る馬をもっとよく走る馬に乗りかえるのです。
はたしてその通りになるかどうかは
実際に起って見ないとわかりません。
しかし、そうしなければ
気持のおさまらないところまで来ているのです。


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2009年5月22日(金)

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