中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第3386回
蕎麦づくりの名人いませんか

ジム・ロジャーズもこの次は資源と食品に注目しているそうですが、
もしそうだとしたら私の見方に近いと言ってよいでしょう。
向うは違う世界の人ですから
注目すると言っても
どんな株を買うかということに落着くでしょうが、
私の場合は自分がその事業にのめり込む可能性がありますので、
今回も考察団を連れて、
寧夏回教自治区で牛を飼うところと野菜を植える沙漠まで
現地の視察に行き、今日、上海に戻ってきたところです。

私は日本人は農業を世界的なスケールでやるべきで、
狭い日本に足をしばられていてはいけないという考え方ですから、
トマトの栽培をするなら永田農法で、
牛肉のビジネスをやるなら肉のハナマサ方式でと考えて、
永田照喜治さんと小野博さんに現地までご足労いただきました。
永田農法は水の少いところでやる野菜づくりですから沙漠向きだし、
肉のハナマサは日本の牛の飼い方を国際的に拡げた人ですから、
これから前人未踏の回教のマーケットへ踏み込むことも
視界に入ってきます。

すると、もう一つ新しい発想が後を追いかけてきました。
私がトマトやメロンづくりをはじめることになった沙漠のすぐ隣りに
広大な痩せた土地があって、蕎麦づくりにもって来いなのです。
日本で消費される蕎麦は
既にかなりの部分を内モンゴルから輸入にたよっていますが、
日本より蕎麦づくりに向いた広大な土地で
日本風の蕎麦づくりをしたら
日本で消費する蕎麦を一手に供給することができそうです。
どなたか、蕎麦づくりの名人で
私の手伝いをしてくれる人はいませんか。
7、8年前に雲南省の蕎麦どころに
若い手打ち蕎麦の青年を連れて行って
産地の人たちに試食させたことがありますが、
後が続きませんでした。

今回は1単位100万坪というスケールでやりますので、
蕎麦づくりの名人で異国で一旗あげたい人がいたら、
すぐにご連絡下さい。
日本の一流品をしのぐ日本ソバを
大量につくれる条件を備えた土地を探がしあてたのです。


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2009年6月17日(水)

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