中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第3390回
中国の空港の中にも一流レストランがありました

3日に一度の割合で飛行機に乗っているので、
いつも飛行場の中の売店は何て変わり映えがしないんだろうか、
とうんざりしています。
飛行機に乗るために早く飛行場について
時間待ちをしている人がたくさんいます。
飛行機に乗り込んだら、うまい飯が待っているならいいですが、
団体旅行の場合は
空港に着いてからまずい飯を食べさせられることがよくあります。
スケジュール表を見て、
「昼食は空港で」というのにぶっつかると、
ヤレヤレこれで昼飯は台無しだとガッカリしてしまうのが普通です。

ところが、つい最近、空港で昼食のレストランに入って見て、
「これは夢を見ているんじゃないか」
と思わず自分の頬っぺをつねりたくなるような
おいしい料理に出会ったのです。
場所は南昌市の飛行場にある星陽舫という中華のレストランです。
私が投資考察団のメンバー40人ほどを連れて、
江西省にある亨泰の大型農場と
中国水務の浄水場を見学に行った帰りのことでした。
大体、料理のうまい地方でも
飛行場のレストランまでは神経が届かないのが普通ですが、
廈門までとぶために南昌の飛行場でレストランに入ったところ、
思わぬ美味にありついたのです。
店の名前からして凝っていたので、
思わず首をかしげましたが、
出てきた地元の料理が一品一品実によくできている上に
バラエティに富んでいたので、
同じテーブルに坐った一行が思わず顔を見合わせました。

「そうだ。
日本も飛行場にグルメの店をつくるという
新しい仕事がまだ残っている」
と私は思わず心の中で叫びました。
駅の中にだって人の集まるところをつくったのだから、
飛行機を待つ人が飛行場で美味しい食事をする所があって
何の不思議がありますか。
町中に負けない人気レストランができたら、
わざわざ町の中から飛行場に食事に出かけることだって
あって当り前じゃありませんか。
私がそう早合点したからと言って
飛行場の中は私が采配をふるっているわけではありません。
そういう立場の人の目にこの一文が届くといいなあ、
ということです。


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2009年6月21日(日)

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