中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第3409回
高級レストランは値下げが必要

私は早くから不景気の到来を予測して
それなりの対策をとってきましたので、
いまもあまり財布の紐をしっかり締めないですんでいます。
ですから時々は節約疲れをして気前のよいお金の使い方もしますが、
一流レストランに顔を出すと、
客はかなり減っているのがわかります。
いま時、会社のお金を使って豪遊をするのは
社長をしている人だって気がひけるでしょうし、
大金持ちの人だって
3度に2度くらいはやめておこうかという気になります。
それでも値下げをするのは
格下げをすることだと思い込んでいる店が多いので、
いつまでもつかという長生き競争をすることになります。
その点、お客は勝手なもので、
安くてすむ店に鞍替えすれば間に合います。

現に私も新しい店を探がす時は、
新しく発行されたガイドブックをめくりますが、
紹介欄を覗く前に
先ず一人当りいくらとられるかというところを見ます。
一人前3万円とか5万円とか書いてあると、
そのままとばしてしまいます。
たとえばすし屋でもバカ高い店は敬遠します。
同じ物を売っているのですから、
高い店に劣らないだけの質のよい物を
妥当な値段で提供する店が必らずある筈です。
そういう店を探がしてまわるのが
私の日課みたいになってしまいました。
ついでに申せば、そういう情報をお持ちの方は
ぜひハイハイQさんにもお知らせ願います。
いま私は料理が1万円ですんで、
それに飲料代が若干加わってすむレストランを物色しています。
このくらいの値段が経済成長のとまった不景気日本の
痛がらないですむレストランの上限だと考えているのです。

最近、そういうレベルの店を立て続けに3軒ほど見つけました。
2軒がフランス料理で、1軒がイタリア料理です。
なかでも一番高かったのは
エディション・コウジ・シモムラという
六本木にあるフランス料理屋で、
私ははじめての店と思って予約したのですが、
シェフの方が私をよく知っていました。
その昔、ジョージアン・クラブで
私に料理をつくってくれたことがあるそうです。
少々値は張りましたが、なかなかいい料理でした。


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2009年7月10日(金)

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