中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第3621回
お茶、漬け物、新商品に興味のある人は

かなり前に
私が普洱茶の改良に関心を持っている話をこのコラムに書いたら、
自分は普洱茶の販売をやっていますので、
何かお役に立つならと手紙を下さった方がありました。
その時は具体的に話が進行しませんでしたので、
何の連絡もしませんでしたが、
いまも同じ仕事を続けているでしょうか。

今回は具体的に、どんな機械を入れ、
どこに工場をつくるかまで決まったので、
一番手薄なのは、流通システムにあることがはっきりしてきました。
中国のどこにもない自動機械だし、
従って普洱茶の本家本元でも
どうやって運営するかわかる人はいませんが、
日本の現場で働いた中国人もいるし、
現地の人に教えれば
半年もすれば工場は立派に動いて行きます。

しかし、どんなお茶なら中国の消費者に受け入れられるか、
またどんな流通経路をつくれば、製品がちゃんと売れて行くかは
全くやったことのないことですから、
寝食を忘れてやってくれる人がいなければ
陽の目を見ることはありません。
いまそういうことに興味のある人に集まってもらっていますので、
これだけ時間が経ってもまだ辛抱強く頑張っているのなら、
どうぞもう一度、ご連絡を下さい。

私は中国にはこれだけ長い食べ物の歴史があるのに、
漬物はさして普及しておらず、
日本の方がずっと開発が進んでいるという印象を持っています。
現に醤油ひとつ例にとっても、
日本では改良に改良を重ねてきたので、
料理によって合性のいい醤油もつくられています。
そういう醤油にうまく合った漬物が
中国をとびこえてヨーロッパの人に受け入れられたと見えて、
ヨーロッパの食べ物コンクールで大賞をもらいました。
癖のあるアジアの味が西洋人にも受け入れられるのなら、
中国人に受け入れられない道理がありません。
最近は鱶のヒレや茶碗蒸しでも
フランス料理に登場するようになりましたから、
味の交流は料理の新しい分野と考えていいのではないでしょうか。
興味のある人は私にご連絡下さい。
新商品開発は私たちの守備範囲にあります。


←前回記事へ

2010年2月7日(日)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ