中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第3692
成長株はいつの時代でもあります

いつの時代にもこれから毎年、
業績や利益を平均50%前後ふやし続ける企業は必らずあります。
どんな時代でも新しい変化があるので、
どこに変化が起っているか探がせば、
そういう業種や企業が必らず見つかります。
但し、まだ大抵の人がそのことに気づかない時に
人より早く気づく必要があります。
誰でもわかるようになってからでは株価も高くなっていて
高い物を仕入れることになってしまうからです。

ところが、新聞を見ても載っていないし、
周囲の人も誰も話題にしない時に、
自分だけがそう思っても不安になります。
造船がブームの時に家電製品の話をしても
きいてくれる人がいないし、
家電ブームの時に自動車メーカーの話をしても
誰も耳を貸してくれません。
情報産業の次はバイオの時代だよと言っても、
実際にバイオの株が人気を呼ぶようにならなければ、
誰もそれを本気にしてくれないのです。

もちろん、情報産業だってバイオだって
人々の話題になってからでも間に合います。
一つの産業が主流になるのに10年や20年はかかりますし、
次の成長産業に椅子を譲るまでブームは続きます。
またそれだから株式市場が成り立っているのですが、
株で大きな成果をあげようと思えば、
そうしたブームがはじまる前に
人より早くそのブームに気づく必要があります。

私が50年前に成長株について本を書いた時は
まだ成長株という言葉さえありませんでした。
私は千代田化工や日本ハム(当時は徳島ハム)や
樫山オンワードや東洋陶器やリコーや立石電機を
成長企業に取り上げましたが、
そういう企業はいまの成熟化した日本にもあるし、
高度成長のさなかにある中国ならもっとたくさんあります。

誰でもそのことに気づくようになれば
株価も高くなっていますから、
人が気づく少し前にそれがどこにあるか、
ふだんから研究心を働かせて探がし続ければいいのです。
探がすだけならそんなに難しいことではありません。


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2010年4月19日(月)

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