中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第3697回
倍になったら半分売ることをおすすめします

時代が変わると、次々と新しい成長産業が生まれます。
いや、時代が変わらなくてもと言った方が正しいかも知れません。
昨日の続きの今日であっても、同じ日が続くわけではありません。
人々の物の考え方も少しずつ変わるし、
人々の欲しがる物だって変わります。

ですから、毎日、お弁当をつくって売っている人だって、
少しずつでも中身を変えて行かなければ、
お得意様から飽きられてしまいます。
それが工夫する人と全く工夫しない人とでは
時間が経つと大きくひらいてしまうのです。
ですから毎日を新しい日と思って迎える心掛けが必要ですが、
産業界の変化を見る場合、私は5年でかなり変化し、
10年もたつと見違えるほど大きく変化すると思っています。

従って株を買う場合でも、これから5年たったら、
この事業はどのくらい変化するか、10年たったら大事業になるか、
もしくは全く成長がとまって悪くすると
この世に存在していないのではないかと想像します。
もし年々50%前後、売上げも利益もふえるようなら
株価もそれに見合った上昇をし、
それを抑え込むことは誰にもできません。
ですから、途中でどんな大波に洗われようと、
ジッとガマンをしておればいいのです。

ただ自分の買値を割ると、人はあわてます。
またいつまでも同じ株を抱き続けていると、
株の好きな人は株で遊ぶ資金がなくなって手持ち無沙汰になります。
ですから私は株価が倍になったら半分売って資金を取り戻し、
残りの半分は只ですからジッと持ち続けることを人にもすすめ、
自分でも実行しています。
只の株ならどんなに下がっても元値に達しないから、
大暴落の中でもあわてずにすみます。
私がそう言ったら
「僕の買った株で倍になったのは1つもありませんが、
その場合はどうしたらいいのでしょうか?」
とききかえされました。
さてさて皆さんならどうなさいますか。


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2010年4月24日(土)

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