中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第3698回
成長株の安値はナンピンのチャンスです

買ったらすぐ倍になるような株はそんなにたくさんはありません。
気がついたら倍になっていたという株なら時々あります。
ならば、
「この株なら倍になるんじゃないか」という株を買って
しばらく忘れていたらどうでしょうか。

ところが、大抵の人は
今日、買ったら明日にも倍になってくれるのではないかと
虫のいいことを考えます。
そういう人に限り、目を皿のようにして何かいい話はないかと
新聞や雑誌やパソコンの中を探がしまくります。
それも株価が動きはじめてから手を出すことが多いので、
ついつい高値づかみになってしまうのです。

もちろん、高値づかみになっても、
成長株ならジっとガマンしておれば、
更にそれを越えることは珍しくありませんが、
そういう人に限り忍耐力がありませんから、
すぐ投げてしまいます。
その上で私の悪口を言ったり、
「世の中のためにならないから、
株について書くのをやめたらどうだ」
と天に向って唾を吐いたりするのです。

ですから株を買う人は自分で上がりそうな株を研究して
自分で判断して買うのがいいと思います。
私が時々吐く意見はご本人の知らないことも多いので、
参考にしていただくくらいでちょうどいいのです。
大抵の人は株価の動きに敏感なので、
景気不景気とか、政府の政策とか、為替相場を気にしますが、
どうせ途中で売らないのですから、
そんなこといちいち気にすることはないのです。

またダウ平均がどうなったか気にする人がありますが、
ダウを買っているわけでもないのに、
ダウなんてどうでもいいのです。
不景気の中をくぐっても、
年に50%の成長を続けられることがわかれば、
値の下がっている時は
むしろナンピンや買い増しをするチャンスなのです。
問題はどんな株が成長株としての条件を備えているか
判断することを誤らないことです。
そのためには社会にこれから何が起るか、
その波にうまく乗る企業であるかどうか、
判断を誤らないことです。


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2010年4月25日(日)

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