中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第3739回
合肥市にリトル・トウキョウをつくりませんか。

人口が200万人以上で、
急速に経済成長をしている都市は中国全体で百くらいはあります。
そうした都市はいずれも工業区の開発からはじまり、
うまく開発に成功した順番に
ビルの高層化と商業施設の建設が続いています。

たまたま私が企業の誘致を手伝った合肥市も
17年の間に2つの工業区が開発され、
人口も140万人から500万人にふえたので、
経済成長を絵に描いたような大都会になりました。
そこへ私が久しぶりに姿を現わしたので、
市長さんをはじめ、
政府の人たちが下にもおかない大歓迎をしてくれた上で、
新しく手がけている商業地域にも案内してくれました。

実はどこの地方都市も
今は新しい町づくりに力を入れているところです。
畑だったところに高層マンションが続々と建設されていますが、
これから開発するとなると、
少くともあと10年はかかるだろうなと
思わず首をかしげてしまいます。
ところが、合肥市の商業施設は工業区の中にあり、
昼間、工業区で働いている人だけでも既に40万人はいます。
これと似た形でいま天津の伊勢丹が
2軒目の支店をつくりにかかっている百貨店が
天津工業区の眞只中にあります。

合肥市の場合も、
工業区だけでなく、
隣接して高層マンションが次々と建てられていますので、
地下鉄こそありませんが、
通るバス、通るバス皆、超満員です。
そこへ私を案内してくれて
「どうですか。邱センセイが開発してくれませんか」
と私の膝を打って頼まれたので、
自分がことし86才になったのも忘れて、
「やって見ましょう。日立建機に負けないようにね」
と思わず相槌を打ってしまいました。
私の構想は中国の中心部に
「小東京」(リトル・トウキョウ)をつくるプランです。
その下調べのために先ず7月に考察団を引率して
合肥市訪問を計画しているところです。
旅行のスケジュールについては
明日のこの頁をごらんになって下さい。


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2010年6月5日(土)

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