中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第3783回
相場をやる人に私の真似はできません

人様のお金を預かってやる投資信託と違って、
私の場合は自分のポケット・マネーでやる株式投資ですから、
人よりふんだんにあるといってもタカが知れています。
10万株とか20万株から出発してふえただけのことですから、
一銘柄で成功したと言っても
精々日本円にして10億円くらいのことです。
将来、それがふえたとしても精々50億円ていどで、
100億円に到達するのはかなりかったるいでしょうね。

でも3つに1つでもそういう株を見つけることができれば、
100億円の資産になるのはそんなに難しいことではありません。
中国株で言えば、1ドル以下の株で将来10ドルか、
20ドルになる株を1つか、2つ見つければ、
同じ要領でまた同じことをくりかえせばいいのですから
10年か、20年でその水準まで達してしまいます。
但し、守らなければならない原則があります。

先ず同じように株の売買であっても、相場をやらないことです。
初心者は大抵の人が安い時に買って
高くなったらすぐに売ってその差額を儲けようとします。
すると、3つに1つはうまく行っても、
2つは大抵が損していますから、
損した株だけ手元に残ってしまいます。
それをくりかえしているうちに、売った株はもっと上がるのに、
手元には引かれた株だけが残って、
気がついたらボロっ株の蒐集ばかりしていたことになります。

ですから、株をやる以上、上がった株は手元に残して
なかなか上がらない株を処分しなければならないのです。
私が取り上げた株を見て、
ちょっとあがったところでとびつき買いをしたのはいいが、
なかなか上がらないと辛抱しきれなくなって投げ出す人がいます。
そういう人は私が人がとびついたところで売って
儲けた株を半分残すから金持ちになると勘違いしていますが、
実は私は上がった株もまだ売っていないのです。
どうしてかというと、高くなる株ほどよく上がりますが、
まだ私が目標としている値段に達していないからです。

あなたにそうした辛抱ができますか。
辛抱しきれない人は私の真似をしないことです。
私の言うことにきく耳を持たないことです。


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2010年7月19日(月)

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