中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第3787回
相場をやる人には役に立たないコラムです

株には色んなやり方があります。
基本的には安く仕入れて高く売ればいいのですから、
どんなやり方であろうと、この原則を貫けばいいのです。
でも実際にやって見ると、それがそう簡単には行きません。
どうしてかというと、株をやる人は恐らく7割や8割の人が
相場でうまく鞘を抜こうとするからです。

相場は海のように波を立てて動きます。
波の低い時に買って高くなった時に売れば儲かります。
でもいつが波の低い時で、
いつが高い時かはすぎてみなければわかりません。
低い時はもっと低くなるかも知れないと嫌がって買うのを控えます。
それがあがりはじめると、もっとあがるかも知れんぞと思って
とびつき買いをするのです。
はたしてその通りであれば、
3回に1回くらいは儲かるチャンスがあるかも知れません。

でも買った時が実は高値で、あと梃子でも動かなくなったり、
逆に値を下げることが起ります。
海の干満なら規則的に動きますが、
株はやっている人の意表をついて下げはじめると、
半分になったり、3分の1になったりすることが珍しくありません。
臆病風に吹かれて相場をいじる人は真っ青になって投げます。
すると、そこが底値になってまた上昇に転じたりします。
ですから相場をとろうと身構える人は、
統計をとっているわけではありませんが、
恐らくは7割方か8割方いるのではないでしょうか。

そういう人は私の取り上げた株が大きく動くのを見て
とびつき買いをしたら、そこが高値になって動きがとまると、
辛抱しきれなくなって損を承知で投げます。
そういうことを2、3回くりかえすと、
つい私の悪口も言いたくなります。
でも私が取りあげている株は
そういう人たちが狙う株ではないのです。
私の取り上げる株は鞘を抜く株ではなくて、
ジッとガマン強く持ち続けないと値上がりのしない成長株です。
ですから鞘を抜こうと考えている人は
どうかそういう株に近づかないで下さい。
ついでにこのコラムもできれば無視して素通りして下さい。


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2010年7月23日(金)

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