中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第3791回
リトル・トウキョウをつくることになりました

私が安徽省の省都合肥市にリトル・トウキョウをつくる話をしたら、
日本風のお土産品を売る店をつくるのかと
早とちりした人がいますが、
リトル・トウキョウとは
ロスアンジェルスに行ったことのある人ならおわかりのように、
東京を小さくしたような日本人町のことです。

ですから日本を代表するデパートとか、スーパーとか、
さては電気屋とか、カメラ屋とか、家具屋はもとよりのこと、
竹下通りと見まがう若者の集まる通りもつくって、
合肥市はもとよりのこと、
安徽省の人たちが喜んで買物に来てくれる商業施設のことです。
デパート1軒つくるのだって50億円くらいはかかってしまうので、
恐らく300億円や500億円は注ぎ込む大きなプランです。
一歩間違えたら、私だって素寒貧になってしまう心配があります。

それでも怖がらずに引き受ける気を起したのは、
自分の人生の最後の大事業になるだろうということもありますが、
世界のトップに位置するアメリカが
中国にチャンピオンの座を譲るシーズンが近づいて、
アジアの時代がはじまろうとしているのに、
日本と中国との関係が今までのようないびつな形では駄目だと
ずっと思い続けてきたからです。

日本人の中には中国の抬頭を心よく思わない人たちがいて、
中国を牽制するために
インドと仲好くした方がいいといっていますが、
歴史の本の読みすぎではないかと思います。
グローバル化の時代はどこの政府の発言権も大きく後退して、
国籍で物を言う人が見られなくなるので、
国境を接する人たちが喧嘩をしているよりは
仲好く一緒に仕事をするに限ると私は思っています。

もちろん、国境をこえて旅行する人はふえる一方ですが、
企業の方が相手国にまで乗りこんで
商売をするチャンスもぐんとふえます。
私はそういう時代の先鋒をつとめることに
生き甲斐を感ずる方なので、
スタートを切ることを承知したのです。


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2010年7月27日(火)

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