中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第3826回
中小企業にも中国進出のチャンスが

日本の地方都市の商店街は
いま俗にシャッター通りと呼ばれています。
工場がいわゆる工業地区から人手不足によって
地方都市に分散しはじめた頃から
いわゆる地方の時代がはじまりました。
地方に住む人たちの懐具合が都会並みにふくらみはじめたので、
地方の商店街も俄かに活気を帯びるようになったのです。

しかし、その時が実は絶頂で、
日本国内の人件費が上がりすぎて、
コストインフレに耐えられなくなると、
企業は工場をもっと人件費の安い海外に
引越しをするようになりました。
この動きに逆転の兆しは全くなかったので、
私は20年も前から「地方の時代は終わった」と
くりかえし赤信号を発してきたのです。

地方の人の方が反応が鈍いこともありますが、
何とか持ちこたえられる人は
粘りに粘って今日に至っていますが、
ここまで来れば新宿や渋谷にさえ
シャッター通りが出現しかねないさびれ方ですから、
地方で何とか商売のできた人でも、
いよいよこれではやって行けないと
自覚するようになったのではないでしょうか。
「地方商店街の海外大移動の時代がいよいよ到来した」
と私は見ています。

たとえば、日本の地方都市の商店街で店を構えていた人が
北京や上海に店を構えるのは無理でも、
同じ中国の地方都市で開業することはできるのではないでしょうか。
商売上手と言われる中国人が山ほどいる北京や上海でも
日本のデパートやスーパーやコンビニが進出して
ちゃんと立派な業績をあげているのですから、
地方都市の商店街で立派な業績をあげている中小企業にだって
そのチャンスがあっておかしくはありません。

いま私は安徽省の合肥市という人口500万人の省都で
リトル・トウキョウづくりを計画していますが、
東京で言えば竹下通りのような中小商店の通りを計画しています。
そういうところに中国人に受け入れてもらえるような
店づくりに興味のある人はおりませんか。
おれば10月に投資考察団を組みますので、
先ず現地を視察に行きませんか。


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2010年8月31日(火)

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