中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第3827回
次の考察団は「小東京」建設予定地の見学です

上海万博もいよいよ10月で幕を閉じることになりますが、
これで中国は不景気に見舞われるわけではありません。
次は消費を中心とした商品開発と、
地方都市の開発がはじまると私は見ています。

中国には人口が200万人をこえる地方都市が
恐らく100以上あるでしょうが、
どこもこの20年間に工業区を開発して
物づくりに全力をあげてきました。
そのおかげで「世界の工場」の役割をはたし、
2兆何千億ドルという外貨を稼ぐことができましたが、
人口13億の国が人手不足で賃上げ斗争が恒常化し、
年々消費に向う所得が増大するさなかにあります。

その一方で日本では地方都市の商店街だけでなく、
東京や大阪でもシャッター通りがふえる方向ですから、
いっそ日本の店は閉じて中国に行って
新しい仕事はやれないものかと考える商店主も
ふえる一方ではないでしょうか。
これはそう簡単にできることとは思いませんが、
全く不可能ということでもありませんし、
研究の余地は大きいと見ています。

そこで来たる10月21日(木)から30日(土)までの
9泊10日の勉強会を計画しました。
先ず21日に成田と関空から北京に集まって、
その翌日、北京から湖南省の長沙にとびます。
長沙に行くのは滋賀県の平和堂が
長沙で大規模なスーパーをひらいて
立派な業績をあげているのを実地に見るためです。
私は既に2回も訪れていますが、
日本の地方のスーパーが同じく中国の地方都市で店をひらいて
かなり評判をとっているのです。

そのあと成都にとんで私が誘致した
イトーヨーカ堂と伊勢丹のお客の混雑ぶりを
ご自分の眼で見ていただきます。
それから現在、私が将来、安徽省の首都
合肥市(人口500万人)の中心になる地点につくる
リトル・トウキョウの現場の見学に行きます。
ご参加になりたい方は急いで
アジア交流センターにお申込みになって下さい。
合肥市の後は南京に出て
福岡の人がつくった商業施設と
1年に2000万頭の豚肉を処理する雨潤食品を見学する予定です。


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2010年9月1日(水)

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