中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第3868回
新しい仕事はどこに探しに行けばいいのか

人が生涯の仕事と考えてはじめた仕事が30年もつか、
それとも10年でおしまいになるか、
は仕事にもよるでしょう。
またどんなやり方をするかによっても違うでしょう。
でも一般的な傾向として、
世の中の変化のスピードが早くなっていますから、
成長に要する期間も短くなっているけれど、
一巻の終りに到達するのもアッという間です。

それでも産業界で大をなすためには
新しい仕事を発掘しなければなりません。
新しい仕事とは何かというと、
多くの人が喜んで
お金を払ってくれる商品とかサービスのことです。
これを探がし出すのは、
もちろん、安易なことではありませんが、
どんな時代にも必らずそういう商品やサービスがあるんです。
まだそれが何であるか見えない時はさっぱり見当がつきませんが、
結果が出て誰の目にもつくようになれば、
それが何であったかわかります。

その点はちょっと株式投資に似ていると思いませんか。
買う前はあれにしようか、
これにしようか、と
自分の財布とも睨み合わせながら思い迷いますが、
実際にやって見ると大当たりになることもあれば、
はずれっ放しになることもあります。
ですから、成長分野はどこなのか、
何を手がければ商売として成り立つか、
それを間違えないことが
仕事を選ぶ場合にもどうしても必要なのです。

株の場合はどこに陽が当るかを的確に当てればいいのですが、
仕事の場合は自分にそれができるかどうか、
自分の能力や好き嫌い、
そして資力や学歴ともかかわりがあります。
自分の都合は棚にあげて、
この次、どこに陽が当りそうかを当てるだけなら
誰にもできそうです。
たとえば今で言えば何をやっても八方塞がりの日本より
陽の当る中国か、
少くともベトナムとかタイにでも行って仕事をはじめた方が
いいに決まっています。
問題は自分にそれができるのか、
どこにツテを求めたらいいのか、
そもそも何をやればいいのか、
ということになってしまいます。


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2010年10月12日(火)

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