中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第3872回
仕事を見つける前に言葉を覚えることから

どうせビジネスをやるのなら、
ビジネスのやりやすいところがいいにきまっています。
でも問題は何をやるかというところに搾られてきます。

いまで言えば、日本国内で新しい仕事をはじめても、
ほとんど見込みがありません。
景気も悪いけれど、
人々が喜んでお金を払ってくれそうな新しい仕事が
なかなか見つからないからです。
むしろ儲からなくなった仕事をどうやって畳むかが
日本国中の大半の人のこれからの仕事になるのではないでしょうか。

年配の人はそれでもいいかも知れませんが、
これから人生のはじまる若い人にとってはそうは行きません。
若い人はビジネス・チャンスの多い所へ動くべきです。
さしずめ中国大陸か、でなければその周辺で
これから産業が発展しそうなアジアの国々ということになります。

アンケートをとると、
「外国に働きにも行きたくない、出世もしたくない」
という若者が多いそうですが、
いくら日本の若者の意気地がなくなったと言っても、
そういう若者ばかりということでもないでしょう。
真剣な若者にとってとりあえず必要なことは
どうすればそういう手がかりが得られるかという
コネをつくることであり、
もう一つはどうやって言葉が覚えられるかということになります。

私の所ではそういう青年たちのために、
日本語を教えながら、中国語の勉強のできるコースを
考えてあげたこともありますが、
実際にやって見て一番効果があるのは
やはり思い切って会社を辞めて、もしくは大学を卒業したら
そのまま中国の大学に留学して中国語の勉強をすることです。
その場合も日本人のたくさんいる北京や上海でなくて、
日本人のいないその他の都市の大学を選ぶと
たちまち中国語が上達します。
ラーメン一杯注文するのにも
言葉がわからないと困ってしまうのですから。
先ず言葉の勉強からはじめるのが一番手っ取り早いですね。


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2010年10月16日(土)

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