中国株、海外起業、海外投資、グルメ、ファッション、邱永漢の読めば読むほどトクするコラム

第3873回
仕事は現地に行ってから見つけることも

私のそばで働いている日本人の若者たちを見ていると、
言葉がわからないために仕事が手につかない人もあれば、
仕事をはじめたら必要に迫られて
たちまち言葉を覚えてしまう人もあります。

もちろん、言葉が片言ながらも身についた人に
ああやれ、こうやれ、と言う方が簡単ですが、
私の周囲には、ポー・ポー・モー・ホーもわからないのに、
いきなり中国で仕事をはじめたら、
仕事に必要な言葉からたちまち覚えて、
仕事をやるのに何不自由しなくなった人もあります。

こういう違いは生まれつきによるのかも知れませんが、
言葉ができなければこれからのグローバル化時代を
うまく生きて行けないことははっきりしています。
ですから外国語が不得手な人でも
日常生活に困らないだけの言葉と身につける必要があります。

ではどうしたらいいかと言うと、
やはりいきなり仕事場に追い込むのが一番いいようです。
トイレに行くのだって、
いつまでもゼスチャーというわけに行きませんから、
必要な言葉から先ず覚えて、
やがてそれが身につきます。
私に言わせると、言葉なんて
どこの国の乞食でも喋っているのですから、
そんなに難しいものでも何でもないのです。

ですから言葉を覚えてから仕事を探がす人もあれば、
仕事についてから言葉を覚える人もあります。
一番困るのは仕事についても
その土地の言葉を覚えきれない人ということになります。
そういう人は結局、日本に戻るよりほかないでしょうが、
最近は上海でも北京でも、
日本語の雑誌や新聞を見ると、
日本人の求人広告が載るようになっていますから、
やる気さえあれば、
外国で仕事を見つけるのはさほど困難ではなくなったようです。
現地に行けば何とか仕事にありつけるのなら、
先ず外国へ行って、
それから自分の一生の仕事を見つけても遅くはない
ということになります。
いよいよグローバル化の時代がはじまったということですね。


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2010年10月17日(日)

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